2026.06.19
【メディア掲載】化学工業日報 抗菌・防カビ・抗ウイルス製品特集(2026年6月19日号)
銀コスト上昇に柔軟対応
精密処方設計技術など駆使
エス・アール商事(東京都中央区)は顧客提案力を向上させて、サービス品質を一層高めていく。抗菌材料の主力成分である銀の価格高騰を受け、コスト上昇を抑えつつ顧客が求める機能性と付加価値を両立させる。銀と異なる作用機序を持つ複数の活性成分の組み合わせで可能になるとみており、得意とする精密な処方設計・開発技術などを駆使してニーズに柔軟に対応する。処方の選択肢を広げることによって顧客満足度の向上につなげたい考え。
同社はグループ会社の北京艾斯尔科技有限公司 とともに日中間を軸にアジアへも積極的にビジネスを展開している。抗菌材料に関する豊富なノウハウを持っていることが大きな強みであり、自社ブランドの「Microkiller(マイクロキラー)」は抗菌・防カビ・抗ウイルス・消臭などの機能を自在に付与し、樹脂、繊維、コーティング剤など幅広く採用されている。
メーカーでもある同社は研究開発、生産機能を充実させている。2021年にはグループ会社のSR工業を設立。自社ラボによる迅速な試作・評価、生産サービス、品質管理は顧客から高い評価を得ている。
同社にとって目下の重要課題は銀価格高騰にともなうコスト上昇への対応。商社ならではの調達ネットワークを生かしながら顧客の最終用途に合わせて抗菌活性成分の最適な処方を設計する。銀の含有量を減らしながら亜鉛、銅などの無機系材料の組み合わせ、有機系材料とのハイブリッド化など高い技術力を駆使して、抗菌スペクトラム、製品寿命、安全性といった要求事項に適合させることができる。
顧客が使用する樹脂には難燃剤、酸化防止剤など各種添加剤が複合化されている。こうした機能を維持しながら適切な抗菌性を発揮させためには自社ラボが重要な役割を果たす。綿密な事前評価・サンプル試作によって早期の既存製品代替、新規製品投入を可能にしている。
(化学工業日報、2026年6月19日号)


